思い出に残る、初めての恋

私の初めての恋は、中学一年生の時のことでした。
保健体育の先生がいたのですが、はじめの内はそんなに興味があるわけでもなく、ただ

(面白そうな人だな……)

と、思っていた程度だったのですが、とある時、いつもは皆の前で、割かしおちゃらけて、ヘラヘラしている感じのその先生なのですが、その先生が一人で、静かに中庭のコイの世話をしていたり、植物に水をやっていたり、熱心な感じで草抜きをしたり……と言う姿を目撃し、動植物が好きな私は、そんなひたむきに動植物のお世話を熱心にしている先生を見まして、

(……なんだか、素敵だな)

と、私の中にある恋のスイッチが押されたようで(笑)、その日から私は気が付けばその先生をずっと目で追うようになっていました。

当時、友人さんと交換日記をしていたのですが、その日記にも、気が付けばその先生への思いを余すことなく書いており、あまりの熱さに(例えれば、松岡修造さん並みのアツさ)、今考えれば、友人さんにはドン引きされてもおかしくないよなと、思うのですが、友人さん達は私が燃える様子が面白かったからなのか、なんなのか、やけに応援してくれていました。

そして、その先生にとある時、ラブレターを出すことを決意しました。
初めてのラブレターで緊張するのかと思いきや、案外スラスラと書けてしまい、後は友人さんの提案で、文面の最後に、友人さんと一緒に見つけた四葉のクローバーを貼り付け、先生に直渡し……ではなく、先生の家の住所に送りました。

友人さんは、私以上にどうなることやらと興奮していたようでした(笑)。

そして、とある日に、その保健体育の先生とすれ違いました。
すると、いきなり呼び止められました。
しかも、結構人が通っていたところでした(笑)。

(……もしや、あの時出したラブレターの、お返事……?!)

私の胸は、今までにないくらいドキドキドキドキしていました。

すると、先生は私の頭に、ぽんっと手を置いて

『先生は結婚しています。子供もいます』

と言われました。

そして最後に

『体育、頑張れよ!』

という台詞を残し、先生は軽やかに去ってゆきました。

私の初恋は、こう言う感じで幕を閉じました。

今となっては思い出すたび、アツ過ぎた自分に笑えるやら、おかしくなるやら。

本当に懐かしい思い出です。

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