結婚式を迎えるその日

20代後半の時、会社にまた未成年の女性が入社してきました。まだ学生で働きながら学校に通っている女性でした。

私も同様に若いことには働きながら学校に通っていた経験もあり仲良くなるのは時間の問題でした。すぐに仲良くなり連絡先を交換はしましたが、お互いに用事がなかったせいか仕事時間以外で連絡をとることはありませんでした。

その女性の歓迎会があり、未成年ということで飲酒することはなく元気にみんなに挨拶していました。はじめから元気でしっかりした女性だとは感じていましたか、未成年の酒をついでまわる姿を見て一層しっかりした女性だと強く感じることができました。その帰りに急接近することになりました。私は飲酒していたこもあり、その女性から自宅まて送ってもらうことになりました。帰りの道中30分程度でしたが、会話が途切れることはありませんでした。

そのなかで遊びに連れていってほしいと何回もきかされたので、いつでも連絡していいよって伝えるととても喜んでいるように感じました。それから1か月後には付き合うことになりました。彼女とは年8歳も違うことにひっかかりましたが、合わなかったら分かれればいいって割り切って付き合うことになりました。付き合い始めて性格が似ているせいか年の差を苦に感じることはありませんでした。逆に年のわりに大人びた考え方をしていることや世渡り上手な面を多々見ることがありました。また私の親の心配をしてくれたり、旅行の歳には私だけでなく私の親にもプレゼントを買ってくれたりしていました。

2年が経過した頃に結婚を考えるようになり、彼女の両親に挨拶な行ったときには娘はわがままで気遣いができないから嫁に出すには早すぎると考えていると彼女の両親から伺いました。私は付き合い始めてからの経緯について説明すると両親はとても驚いていました。話し合いを重ねるごとに結婚に合意をもらうことができました。準備期間に半年ほど要しましたが、その期間も楽しく新生活の準備をしながら結婚式の準備も重ねていきました。ついに結婚式を当日に迎え、式場に向かう前に市役所に行って婚姻届を提出していこうと約束していたにもかかわらず、朝起きた時には彼女がいませんでした。

電話してもでないのでとても困惑していた記憶があります。今となっては笑い話ですが、当時は善からぬ想像を膨らませていました。ちょうどその時、彼女の自宅から私のケータイに着信がありました。直感的に嫌な予感がしました。

しかし、その電話はとても感動する話でした。朝早くに娘が帰ってきてテレビでよくみるように、今日まで色々と大変お世話になりましたと頭を下げに帰ってきたと彼女の父親から連絡がありました。あの声から想像するに感動して泣いているに違いないと感じました。その父親から、私が彼女を成長させてくれたと、その時に始めて聞かされ、とても感動しました。結婚式ではこの感動ストーリーを話さない理由が見つからず、その話しをスピーチで話しているときに彼女の父親は知らないふりをしていたのをよく記憶しています。